日本人にとっての日本食（お箸を使う）は、あたり前の日常の食事という感覚だと思います。
海外の人から見ると、日本食とは美しい・健康的といった印象があると聞きます。 丁寧に盛り付けられた料理を、お箸を使い、一品一品くちに運ぶ。この食事の時間が美しくも健康的な作法であり、一品ごとを味わうという食事が優雅な雰囲気に思われると聞きます。
お箸で運べる量は決して多くは無く、ひと口で口に運べる量。この量をしっかりと噛み、味わうことで、健康的な食事が行われる。といった、海外セレブの言葉を聞いた記憶もあります。
国産の割り箸については、「森林破壊の元凶」と呼ばれた時期もありますが、最近では間伐材や端材を有効活用されることが多く、環境面や経済面でも見直される傾向にあります。
「物を大切にする」日本人ならではの感性から生まれた “ 割り箸 ” 健全な森林づくり、里山経済の活性化にも繋がる、日本ならではの考え方なのかも知れませんね・・・

“ 温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする ” と経済産業省 資源エネルギー庁のサイトに記載されています。
この “ 全体としてゼロ ” の表現が難しいですよね。解りやすく言うと、カーボン(炭素) を プラスマイナスゼロ ＝ ニュートラル（中立）という意味。
里山再生と、温室効果ガスとの関係はあまり知られていませんが、とても綿密な関係があります。温室効果ガスと言われると、二酸化炭素が一番に思い浮かぶと思います。この二酸化炭素はどうすれば減るのか？
「植物の光合成」これは、二酸化炭素を栄養として、植物が育つ事を表します。
里山再生（間伐）をすることで、里山に光が差し込み、木々の成長を促進すると、木々が吸収する二酸化炭素の量が増えます。増える事で、排出と吸収のバランスが変わります。
里山を自然な姿に戻す行動 ➡ 森林の光合成の促進 ➡ 温室効果ガス（二酸化炭素）の減少　この流れが、里山再生（間伐作業）＝ カーボンニュートラルに繋がりになります。

丹波篠山の秋の観光資源の中に「丹波松茸」があります。 全国的に見ても、昭和16年(1941)頃を境に、年々減少傾向にあります。
丹波篠山近郊でも同様に減少傾向が進んでいます。化石燃料の普及から里山が荒廃。松枯れ。野生動物による食害など、原因として考えられることは多岐にわたります。 「農都 丹波篠山」の観光資源を守り続ける為にも、里山の再生、森林保全（倒木の除去、線香林の間伐など）事業は、必ず必要になる活動です。
この活動を継続することで

・里山が再生すると木々の成長が促される（しっかりと根を張り育つことで、自然災害時の倒木を抑制）
・森林の成長が活発になると、温室効果ガスの減少に繋がる（カーボンニュートラル）
・間伐作業を行うことで、獣害被害を抑制し、里山の恵みが豊かになる（人が住むエリア / 里山 / 奥山 の明確化）
・間伐資源を継続することで、自然循環型の活動サイクルが生成される。（自然循環型サイクルの生成）

間伐材の割り箸を始めとした商品を、ご購入・ご利用頂くことで、里山再生（復活）のお手伝いをして頂く事に繋がります。 丹波篠山の里山を再生活動への応援をよろしくお願い致します。